捻挫の治し方は？足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ

捻挫になる主な原因とは？

今回は、捻挫についてお届けします。
みなさん、捻挫の経験はありますか？
捻挫とは、関節に対する外部からの強い力によって、関節を支えている靱帯や関節包、軟骨が損傷するケガのことです。
捻挫は足や手、肩、膝など、全身のあらゆる関節で起こります。
きっかけはスポーツでの激しいぶつかり合い、走っている最中の急な方向転換、交通事故、転倒、寝違え、階段の昇降や段差でつまずいたり様々です。
当院でも段差で足首をひねったり、寝違えで首を痛めたといった症状で来院される方が少なくありません。
また、捻挫にいたる背景には、疲労や柔軟性の低下といった要因も隠れており、関節は意外とダメージを受けやすい部位と言えます。

捻挫と靭帯損傷は同じ？
違いはある？

皆さんからの捻挫に関してよくある質問には、「捻挫と靭帯の損傷は何が違うのか？」というものがあります。
結論から申し上げると、厳密には違います。
前述の通り、捻挫は関節に強い力が加えられて、関節を支えている靱帯や関節包、軟骨などが損傷するケガです。
一方、靭帯や腱の損傷は、捻挫の結果として発生したものです。
つまり、関節単体で損傷することもあり、必ずしも捻挫と靭帯や腱の損傷が同一のケガとはなりません。
捻挫は原因、靭帯の損傷は結果と解釈できます。
寝違えやぎっくり腰、足首の捻挫においても、
①関節を痛めている場合。
②靭帯を痛めている場合。
③筋肉を痛めている場合。
④神経を痛めている場合
があります。

捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方

みなさんは、「捻挫」をしたことがありますか？
経験がないという方も稀にいますが、関節に負荷をかけて生じたケガが捻挫です。
つまり、突き指や寝違えも捻挫の一つとなります。
実際のところ、多くの方が無自覚に捻挫を経験しているかもしれません。
さて、そんな捻挫に対する応急処置の基本が「RICE処置」です。
患部の出血や腫脹、疼痛抑制を目的に、患肢を安静（Rest）にして、氷などで冷却（Icing）。
弾性包帯やテーピングで圧迫（Copression）を加えて、患肢を心臓より高く挙上（Elevatio）します。
受傷直後から実施することで、疼痛や腫脹の緩和につながり、早期回復が期待できます。

捻挫の部位ごとの応急処置
（足首、手首など）

さて、前項で捻挫をした際の基本的な対応、「RICE処置」の詳細をお伝えしましたが、ここからは捻挫の応急処置についてお届けします。
RICE処置を行った後は、患部を動かさないように固定しなければなりません。
痛めた箇所を動かしてしまうと痛みの増幅が懸念されます。
そこで、捻挫した方向には動かないよう、包帯やテーピングで固定します。
重要なポイントは、捻挫をしたときの動きとは逆方向に矯正されるように固定することです。
捻挫をした方向に動いてしまうと、痛めた関節や靭帯などに再び負荷をかけてしまうためです。
ちなみに捻挫の受傷直後に患部を引っ張ったり、動かすのも悪化を招くことになりますのでご注意ください。

捻挫に関するQ&A

Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか？
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。

Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか？
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。

Q. 捻挫したら病院に行くべきですか？
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。

Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか？
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。

Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか？
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。

Q. 腰捻挫しやすい方の特徴はありますか？
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方（柔軟性がない方）は、捻挫しやすいと言われています。